展覧会

開催中の展覧会

  • ムーミンの食卓とコンヴィヴィアル展 ー食べること、共に生きることー

    2024年6月15日(土)〜10月6日(日)

    ジャムやパンケーキ、りんごやコーヒー…ムーミンの物語には様々な食べものが登場します。そこには食を介して自然や仲間とつながる、ムーミンたちの姿が描かれています。
    本展では、ムーミンの物語に登場する食に焦点をあて、ことばや挿絵、その他の特別展示品を通じてコンヴィヴィアル(convivial)な感じのありかを探ります。コンヴィヴィアルとは、「共生」や「ごちそう」、「パーティーなどの楽しく心地よい雰囲気」を意味する語です。ムーミン谷の仲間たちが食を通して集い、くつろぐ姿は、コンヴィヴィアルな感覚にあふれています。展覧会では、ムーミン美術館所蔵の原画や複製画とともに味わう、ムーミンの物語から引用された象徴的なことばや、幻の手作りフィギュア「ファウニドール」など貴重な展示品も展示し、ムーミン谷の世界を紹介します。食べることと、共に生きることのつながりを感じられる、ムーミンたちの食卓をご覧ください。

    関連プログラム
    ・こうみ夏至祭 2024年6月22日(土)10:30〜16:00
    詳しくはこちら
    ・学芸員によるギャラリートーク
    6月30日(日)、7月20日(土)、8月25日(日)、9月18日(水)、10月5日(土)
    各14:00〜、入館料のみ、申込不要
    ・川﨑亜利沙氏講演会
    「ムーミンの食卓とコンヴィヴィアル展」をてがけた川﨑亜利沙氏による講演会です。
    テーマ:「ムーミンの食卓とコンヴィヴィアル展」ができるまで フィンランドの文化、ライフスタイルについて
    日時:2024年10月6日(日)10:30〜12:00(10:00開場)
    場所:小海町高原美術館 映像室
    料金:無料(展覧会は有料)
    申込:不要、先着50名

    川﨑亜利沙氏(株式会社メッツァ):
    2008年にフィンランドに渡り、現地の教育機関や旅行会社に勤務。帰国後、駐日フィンランド大使館勤務、都内文化施設の立ち上げなどを経て、2014年より埼玉県飯能市の「ムーミンバレーパーク」のコンセプトメイキングやコンテンツ開発、デザイン・ランドスケープのディレクション、ブランディング・クリエィティブ全般に広く関わり、フィンランドのムーミン著作権利者との承認作業等も担当。現在は、併設する北欧ライフスタイル体験施設「メッツァビレッジ」で開発・企画・プロモーションを行う。2023年は会社の有休を活用して、エストニア・タリン大学へ留学。北欧文化に関する造詣も深く、寄稿や講演活動も行っている。

開催予定の展覧会

  • この世界のむこう:パラレル・ワールド

    2024年10月19日(土)〜12月23日(月)

    私たちが生きるこの世界は唯一の世界でしょうか。
    平行世界と訳される「パラレル・ワールド parallel world」は、我々の生きる世界と同一の次元を持ちながら、並行して存在する別の世界を意味します。その世界は、個人的、空想的、科学的に捉えることができるかも知れません。
    本展は、当館のコレクションから「パラレル・ワールド」をテーマに、3名の作家を紹介し、併せて異なる制作環境をパラレル・ワールドと考え、小海町で今年アーティスト・イン・レジデンスを行った作家の作品を紹介します。
    写真家の小林紀晴(1968年、長野県茅野市生まれ)は幼いころ見ていた冬の雪と冬枯れした木々で覆われた山の風景に死の匂いを濃厚に感じるもそこから目を離せない自身を認め、冬の山々を撮り続けました。そこに原風景を見出し本展で出品される「深い沈黙」(2021年)を発表しました。小林の原風景は個人的なパラレル・ワールドといえます。
    アニメーション映画監督の新海誠(1973年、長野県小海町生まれ)は、長編アニメーション作品「雲のむこう、約束の場所」で、日本が南北に分断されたもうひとつの戦後の世界を舞台に、SF的要素を盛り込んだ物語の中で交錯する登場人物たちの姿を描きました。それは空想的なパラレル・ワールドといえます。映画が公開されて20年を記念した展示でもあります。
    小海町在住の画家、谷本清光(1936年、東京都生まれ)は宇宙を主題とした作品を描き続けている稀有な画家です。谷本は宇宙を科学的に捉え、自然への畏敬の念と世界の平和を作品に込めています。丹念に塗り込められた深い宇宙空間に輝く星は、私たちに地球環境を再考する拡張した視野を与えてくれます。それは科学的なパラレル・ワールドといえます。
    作家の表現は、この世界のむこう、もうひとつの世界に思いを巡らせ、私たちの世界をあらためて考えるきっかけになるでしょう。

過去の展覧会

  • あわい 対話でつなぐメディア・アート

    2024年4月6日(土)〜6月2日(日)

      →展覧会特設サイト コンピューターや電子機器などの新しいテクノロジーを利用したアート、メディア・アートの展覧会を、長野県出身の研究者でアーティストの金箱淳一と馬場哲晃を中心に、金箱の所属する制作ユニットen […]

  • 「美術館で作品をみる」を考えてみる

    2023年11月25日(土)〜12月18日(月) 入場無料

    私たちは美術館で作品をどのようにみているでしょうか。 作品が並んだ順番に1点1点じっくりみる、全体を概観したあと気になった作品をじっくりとみる、展覧会企画者の意図を想像しながらみる、作品解説を読んでから作品をみる、まずは […]

  • シンビズム5 信州ミュージアム・ネットワークが選んだ作家たち

    2023年9月16日(土)〜11月12日(日)

    シンビズムは、長野県芸術監督の故本江邦夫氏のもと、2016年度より県内美術館などの学芸員が所属を超えて協働結集し、同じ立場で協議しながら信州ゆかりの出品作家を選定、これまでに第1回~第4回展まで計14会場にて全65名の作 […]