ジャムやパンケーキ、りんごやコーヒー…ムーミンの物語には様々な食べものが登場します。そこには食を介して自然や仲間とつながる、ムーミンたちの姿が描かれています。
本展では、ムーミンの物語に登場する食に焦点をあて、ことばや挿絵、その他の特別展示品を通じてコンヴィヴィアル(convivial)な感じのありかを探ります。コンヴィヴィアルとは、「共生」や「ごちそう」、「パーティーなどの楽しく心地よい雰囲気」を意味する語です。ムーミン谷の仲間たちが食を通して集い、くつろぐ姿は、コンヴィヴィアルな感覚にあふれています。展覧会では、ムーミン美術館所蔵の原画や複製画とともに味わう、ムーミンの物語から引用された象徴的なことばや、幻の手作りフィギュア「ファウニドール」など貴重な展示品も展示し、ムーミン谷の世界を紹介します。食べることと、共に生きることのつながりを感じられる、ムーミンたちの食卓をご覧ください。
関連プログラム
・こうみ夏至祭 2024年6月22日(土)10:30〜16:00
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・学芸員によるギャラリートーク
6月30日(日)、7月20日(土)、8月25日(日)、9月18日(水)、10月5日(土)
各14:00〜、入館料のみ、申込不要
・川﨑亜利沙氏講演会
「ムーミンの食卓とコンヴィヴィアル展」をてがけた川﨑亜利沙氏による講演会です。
テーマ:「ムーミンの食卓とコンヴィヴィアル展」ができるまで フィンランドの文化、ライフスタイルについて
日時:2024年10月6日(日)10:30〜12:00(10:00開場)
場所:小海町高原美術館 映像室
料金:無料(展覧会は有料)
申込:不要、先着50名
川﨑亜利沙氏(株式会社メッツァ):
2008年にフィンランドに渡り、現地の教育機関や旅行会社に勤務。帰国後、駐日フィンランド大使館勤務、都内文化施設の立ち上げなどを経て、2014年より埼玉県飯能市の「ムーミンバレーパーク」のコンセプトメイキングやコンテンツ開発、デザイン・ランドスケープのディレクション、ブランディング・クリエィティブ全般に広く関わり、フィンランドのムーミン著作権利者との承認作業等も担当。現在は、併設する北欧ライフスタイル体験施設「メッツァビレッジ」で開発・企画・プロモーションを行う。2023年は会社の有休を活用して、エストニア・タリン大学へ留学。北欧文化に関する造詣も深く、寄稿や講演活動も行っている。