驚異の細密画 杉浦千里展

杉浦千里(1962~2001)は、神奈川県横浜市に生まれ、日本美術学校日本画専科を卒業、イラストレーター、フィギア・デザイナーとして活躍、美学校細密画教場で博物画の技法を学びます。1987年頃から円谷プロダクションの仕事を開始、同時期に「原色魚類大図鑑」(北隆館)に作画で参加したことがきっかけで、博物画家としての人生をスタートさせます。
杉浦は、博物画にアクリル絵の具、エアーブラッシュ等現代の技法を取り入れ、博物画研究を通して独自の博物画の世界を確立します。自身で収集した多数の記録写真や、標本を元に下図を描き、複雑に色を重ねる工程によって生み出された博物画は写真を凌駕する緻密さを持ち、描かれた生物の命までをも感じさせます。
本展では鮮やかな色彩を持つエビやカニ等の甲殻類をはじめとする驚異の細密画の世界と、ウルトラマンシリーズのキャラクターデザイン、関連資料で杉浦千里の表現の全貌を紹介します。

◎オープニングレセプション&レクチャー
4月12日(土)15:00~17:00
講師:増田美希氏(杉浦千里氏姉)

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