画業70年 横井照子展 スイスで描く日本の詩

横井照子は1924年愛知県津島市に生まれ、油彩・テンペラ・リトグラフなどによる季節の情景や草花など自然をテーマにした色彩豊かな作品が特徴の画家です。

1959年画家サム・フランシスと結婚し、1960年36歳の時にパリへ移住、活動の場をヨーロッパに移しました。その2年後の1962年にはスイス国籍、ベルン市民権を得て積極的に作品を発表。現在もベルンに在住し、91歳を迎えてもなお活発に制作活動を行っています。スイスでは国民的画家として認められ、近年はエッグテンペラの作品により、世界中のファンを魅了し続けています。

これまで80回以上の個展開催をはじめ、雑誌『文芸春秋』や『婦人之友』の装丁、菓子のパッケージといった商業デザインも手掛けるなど幅広く活躍しています。

本展は、横井照子の70年にわたる初期作品から現在までの油彩・エッグテンペラ・リトグラフなど約60点を一堂に集め、画家としての軌跡を振り返ります。岐阜県恵那市の「横井照子ひなげし美術館」の協力により、初めての大規模な横井照子の回顧展となります。

目次