モチーフの魅力 コレクション展2021-II

美術におけるモチーフは、主題や表現の動機を意味します。本展では小海町高原美術館のコレクションから特徴的なモチーフを探求した6人の作家を紹介します。
井出陽一郎(1911~1983年、小海町生まれ)は、牛を通して感情や内面世界を描きました。栗林今朝男(1924~2016年、小海町生まれ)は幼少の頃生活を共にしていた馬に自身を重ね、自画像ともいえる作品を遺しています。島岡達三(1919~2007年、東京都生まれ)は、象嵌に縄文技法を融合させた「縄文象嵌」を確立し人間国宝の認定を受けました。谷本清光(1936年~、小海町在住)は星座に自然への畏敬の念と平和の願いを込めて描き続けています。弦田英太郎(1920~2014年、東京都生まれ)は京都の舞妓を描き女性美を追求しました。柳沢正人(1955年~、佐久市生まれ)はヨーロッパの風景を独自の日本画で追求しています。
それぞれの作家の異なるモチーフの魅力と、モチーフを通じて表現される作家の思いを感じていたたけたら幸いです。

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